Faber Vietnam から菅原がお届けします。
2025年1月からベトナムのホーチミンシティにある Faber Vietnam に出向して働き始め、3ヶ月となりました。 この記事では、出向に至った経緯や、ホーチミンでの生活についてお話しします。
- Faber Vietnam について
- 出向に至った経緯
- 出向の目的
- ホーチミンでの暮らし
- ベトナムでの3ヶ月を振り返って
- Faber Company は一緒に働く仲間を募集しています
- Faber Company について
Faber Vietnam について
Faber Vietnam は、2016年に設立された、Faber Company の完全子会社です。現在およそ20名のベトナム人エンジニアが所属しており、ミエルカシリーズをはじめとする Faber Company のプロダクト開発を担っています。
メンバーは Faber Company の開発チームやサポートチームと連携を取りながら、ともに開発業務にあたっています。
出向に至った経緯
最初に出向の話が出たのは2023年12月のことでした。 ある新卒エンジニアの一年間(前編) - Faber Company 開発ブログで少しだけ触れている、入社してから2回目のベトナム出張中のことです。
ベトナムと日本をつないで開発組織の状況を共有するオンライン会議で、開発チーム管掌役員の副島から「そのままベトナムで働いてみない?3年くらい」とあまりにもカジュアルに提案され、そのとき海外出張で気分が良かった私は「1年ならいいですよ」と答えたのを覚えています。
そこから就労ビザを取得したり、社内規定を整えたりする準備が始まり、2025年1月からの出向が決まりました。
出向の目的
私の役割は、大きくはブリッジSEとして日本とベトナムの開発チームの橋渡しをすること、そしてEMに近い立場でベトナムの開発チームのマネジメントを行うことです。そのほかいま読んでいただいているように、ブログ記事やイベント登壇を通じて Faber Company の技術組織について発信することも役割の一つです。
ブリッジSEとしての役割
日本とベトナムの開発チームは、同じプロダクトを開発しているとはいえ、文化や言語が異なるため、コミュニケーションにおいてはさまざまな障壁があります。
ベトナムでは日本語が話せるエンジニアは少なく、会社によっては日本語とベトナム語の通訳ができる IT コミュニケーターという職種を設けているところもあります。
しかし、IT コミュニケーターは必ずしもマーケティングや Web 技術の知識を持っているわけではありません。開発チームの意図を正確に伝えるためには、エンジニア同士で直接コミュニケーションを取ることが重要です。
Faber Company では双方のエンジニアが直接英語でやりとりすることで、コミュニケーターをおかずに開発を進めていましたが、やはり翻訳作業は大きなコストになっていました。
ベトナムに日本語がわかるメンバーがいることで、不具合への対応や新機能の要件定義などをより迅速に進められるようになります。翻訳だけに留まらず、コードを読んだりお客様への説明文章を書いたりなど、開発チームの一員としてプロダクトの運用に関わっています。
EMとしての役割
過去の出張で、ベトナムの開発チームが抱えている課題について議論を重ねてきました。
fabercompany-dev.hatenablog.com
とくに採用・育成・評価については、これまで限られたマネージャーが行ってきていましたが、組織サイズが大きくなるにつれて負担が大きくなり、マネジメントが難しくなる問題がありました。
またキャリアパスが制度として定まっていないことで、メンバーから不透明感に対する懸念が上がることもありました。
そこで、
- ミッション・ビジョン・バリューを明確にし、組織の方向性を示す
- 評価制度を整備し、メンバーの成長を支援する
- 採用活動を強化し、優秀なメンバーを増やす
という3つの観点から、組織の成長を導く役割を担っています。
ちょうど日本でも開発組織のアイデンティティを決めているところだったので、絶妙なタイミングでベトナムの組織作りに関わることができています。
直接コミュニケーションを取るのは難しいですが、外部のアドバイザーの助けも借りつつ、ドキュメントベースで現地マネージャー陣とコミュニケーションをとっています。
採用活動の一環としてジョブディスクリプションを整備したり、ベトナム人候補者の英語面接を行ったりもしています。
ホーチミンでの暮らし
ベトナムの移動手段といえばバイクです。しかし、今回の出向ではバイクでの通勤ができませんでした。バスを使う手もあったのですが、朝晩は渋滞が激しくて時間が読めないため、徒歩通勤を前提に家を探しました。
会社のすぐ近く(徒歩5分!)に家具付きの物件が見つかり、無事に引っ越しを終えました。家賃は東京都で一人暮らししていた物件の半分以下で、部屋の広さは倍近くあります。会社のメンバーが家賃交渉を手伝ってくれました。築年数は浅めですが先住者もいて1、セキュリティも十分です。
ただしこの物件にはキッチンがありません。料理するなら、自前でコンロや電子レンジなどの家電をそろえる必要があります。私は料理好きではありますが、出向中は料理はしないものと割り切って、近所の屋台で乗り切ることにしました。
自宅の近所には Bánh canh(バインカン、米粉麺のうどんのようなもの)や Cơm tấm(コムタム、焼き豚ご飯)などの屋台があり、数軒の店をローテーションしています。最初は指さしで注文していましたが、どこも顔なじみになり、挨拶するだけで注文が通るようになりました。
会社がある日のお昼ご飯には、Grab を使って他のメンバーと一緒にデリバリーを頼んでいます。1食5万ドン(300円)が会社から支払われており、ほとんどこの範囲内に収まります。
休日はバスに乗って買い物へ出かけたり、カフェを巡ったりしています。ホーチミンはカフェ文化が盛んで、どこにでもカフェがあり、そのうえ深夜まで開いているお店も多いです。日本語や英語を勉強しているベトナム人が集まるカフェがあり、日本語の会話を楽しんだり、英語やベトナム語の練習をしたりしています。
日本人街や観光地からは少し離れているため、観光客が少なく、英語も通じないことの方が多いです。身振り手振りと Google 翻訳を駆使して、なんとかコミュニケーションをとっています。
ベトナムでの3ヶ月を振り返って
出張で訪れるのと長期滞在するのとでは、やはりまったく違った体験になりました。銀行口座を開いたり、携帯電話の契約をしたり、所得税を払ったりと、Faber Vietnam のメンバーに助けてもらいながら、生活基盤を整えることに多くの時間を費やしました。
だんだん生活に慣れてきて、そのぶん仕事に集中できる環境が整ってきました。Faber Vietnam のメンバーと一緒に仕事をすることで、彼らの文化や価値観を理解しながら、より良いプロダクトを作るために貢献していきます。
Faber Company は一緒に働く仲間を募集しています
Faber Company では、組織とプロダクトの両面から成長を実現するエンジニアを募集しています。
Faber Company について
「辺境の知から、“マーケティングゼロ”を実現する」をコンセプトに、企業のWebマーケティングを支援。2005年の創業以来、クライアント企業のSEO施策、コンテンツ制作などの事業を展開。2013年からSEOプラットフォーム「ミエルカSEO」の自社開発を開始し、2015年リリース。職人の手元を再現した「ツール」と高度専門人材による「リソース」支援を通じて、企業のマーケティング生産性を向上し、素晴らしい商品・サービスが、それを必要としている人に届く世界を実現する。
- ベトナムは地震がなく、建物の古さは問題になりません。新築物件に一人目で入るのはトラブルを引く確率が上がるので、避けた方が無難だとか。↩